金曜ロードショーでアメスパ2を観ました。観た方も多いと思うので、ネタバレありで行こうと思います。
今回はヴィランのエレクトロに焦点を当てます。
念のため少し改行します。
これくらいじゃ足りないかな?
ではエレクトロが出てくる部分のあらすじから。
まず驚いたのはエレクトロ変身前のマックスの見た目です。あのジェイミー・フォックスが冴えないおっさんになってました。映画館で観たときは軽くショックでした(笑)
マックスのキャラ設定は少々極端です。
誰にも必要とされず、友だちどころか名前を覚えてくれる人すらいない。でもNYの送電設備を開発した実力者。
ある日、マックスはスパイダーマンに助けられます。そこで「君は必要だ」と言われ、スパイダーマンに心酔するようになります。
オズコープ社での不幸な事故後、タイムズスクエアにフラフラと迷い込んだマックス改めエレクトロは、送電線を見つけ、それに触ってチャージします。
パワーをコントロールできないエレクトロは警察官やパトカーを吹っ飛ばしてしまいます。
ふと気付けば、タイムズスクエアの巨大モニターに自分の姿が映し出されています。
そこにいる全ての人に注目されたエレクトロは呆然としながらも、ひっそりと喜びます。
そこでスパイダーマンの登場。エレクトロの電撃から人々を救います。そして全てのモニターがスパイダーマンを映します。
それがエレクトロの目にどう映ったか。
味方だと言いながら自分から注目を奪った裏切り者。スパイダーマンさえいなければ自分が注目される。
結局その場ではスパイダーマンに完敗。逮捕されてしまいます。
その後、ハリー・オズボーンと取引をして脱走。オズコープ社で用事を済ませてクモ退治に向かいます。
あとは観なくても分かるような展開ですが、スパイダーマンを良いところまで追いつめて、やられます。残念。
あらすじ長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
エレクトロは「愛されたい」「必要とされたい」という、誰もが持っている欲求の象徴のような存在です。
このような感情は悪か?そうではありませんが、その思いが歪んでしまえば話は別ということでしょう。
エレクトロの場合、タイムズスクエアでのスパイダーマンの裏切りが(ホントは裏切ってないけど)引き金となりました。
一度注目されたときに味わった快感にとりつかれたのでしょう。このときから常軌を逸してしまいます。
個人的にマックスに共感できたのはこのときまででした。
エレクトロの動機は「愛されたい」「必要とされたい」だけなんです。
こういうキャラクターは他の映画や小説などでもよく登場します。
アナ雪のエルサとか。
思えばアメスパのヴィランだったコナーズ博士も原理は同じですね。
彼の場合は「右腕が欲しい」だけでした。それが薬物の影響で暴走し、NY中の人をトカゲにしようというところまで行ってしまいました。
それも一度成功して右腕を持つという夢を叶えてから本格的に暴走しています。
シリーズ通して同じ事やってんじゃねーか!
2016年4月30日土曜日
2016年4月29日金曜日
『皺』ネタバレなし
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』つながりで、今回はスペインのアニメ『皺』を紹介します。たしか配給はジブリです。
観たのは去年の授業のときだったので、詳しくは覚えてはいませんが・・・。
簡単にあらすじを紹介します。
主人公エミリオは、認知症が悪化し老人ホームへ入ります。同室になったミゲルや、アルツハイマーのモデストと介護のために自ら施設に入った妻のアントニアたちと生活が描かれます。
はじめのうち、エミリオは施設に入ったことがショックでした。ミゲルはお金にうるさく、ことあるごとに人からお金を巻きあげるため、エミリオは不快に思います。
これ以上はあんまり覚えてないのと、ネタバレ回避のために黙っておきます。
言いたかったことは、『皺』でも認知症が描かれているということです。
冒頭、銀行員のエミリオはお客さんと会話をします。しかし、途中から会話が噛み合わなくなります。エミリオは困惑しますが、次の瞬間、自分がいるのは銀行ではなく自宅のベッドだと気付きます。そして会話の相手はお客さんではなく息子でした。
この他にも、突然単語の意味が分からなくなったり、自分のいる場所が分からなくなったり(この映像表現が見事)と、授業の先生曰く、認知症がうまく描かれているそうです。
この作品は「ほっこりする」「温かい気持ちになる」など、心温まるストーリーが好評らしいです。ところが、学生の反応はまったく異なるものでした。
ブルーな気分になった。
落ち込んだ。
自分が将来老人ホームに入ってこんな生活をすると考えると、ものすごく悲惨な気持ちになった。(←俺)
こんな感想のオンパレードでした。
アニメ自体はとても質の高いものなんですよ!笑えて泣けるストーリーですから!ラストの友情は泣けますから!
もしかしたら年齢によって感想に差が出るのでしょうか。もしご覧になったら感想教えてくださいね。
観たのは去年の授業のときだったので、詳しくは覚えてはいませんが・・・。
簡単にあらすじを紹介します。
主人公エミリオは、認知症が悪化し老人ホームへ入ります。同室になったミゲルや、アルツハイマーのモデストと介護のために自ら施設に入った妻のアントニアたちと生活が描かれます。
はじめのうち、エミリオは施設に入ったことがショックでした。ミゲルはお金にうるさく、ことあるごとに人からお金を巻きあげるため、エミリオは不快に思います。
これ以上はあんまり覚えてないのと、ネタバレ回避のために黙っておきます。
言いたかったことは、『皺』でも認知症が描かれているということです。
冒頭、銀行員のエミリオはお客さんと会話をします。しかし、途中から会話が噛み合わなくなります。エミリオは困惑しますが、次の瞬間、自分がいるのは銀行ではなく自宅のベッドだと気付きます。そして会話の相手はお客さんではなく息子でした。
この他にも、突然単語の意味が分からなくなったり、自分のいる場所が分からなくなったり(この映像表現が見事)と、授業の先生曰く、認知症がうまく描かれているそうです。
この作品は「ほっこりする」「温かい気持ちになる」など、心温まるストーリーが好評らしいです。ところが、学生の反応はまったく異なるものでした。
ブルーな気分になった。
落ち込んだ。
自分が将来老人ホームに入ってこんな生活をすると考えると、ものすごく悲惨な気持ちになった。(←俺)
こんな感想のオンパレードでした。
アニメ自体はとても質の高いものなんですよ!笑えて泣けるストーリーですから!ラストの友情は泣けますから!
もしかしたら年齢によって感想に差が出るのでしょうか。もしご覧になったら感想教えてくださいね。
2016年4月28日木曜日
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
監督:フィリダ・ロイド
主演:メリル・ストリープ
「鉄の女」と呼ばれたイギリス首相マーガレット・サッチャーの半生を描いた映画です。旧作なので、ネタバレありで感想書きます。
晩年、認知症を患ったマーガレットが過去を振り返るという設定で話が進みます。面白いのが、この振り返り方です。
専門家ではないので詳しくは知りませんが、認知症になると、最近の事をすぐに忘れてしまうだけでなく、現在と過去の区別がつかなくなったり幻覚を見たりするそうです。
この映画では、マーガレットが何年も前に他界した夫デニスの幻覚と会話をします。そして、過去を思い出したところで過去のシーンに移ります。
現在に戻ってきてもマーガレットがひとりで踊っていたりするので、ただ思い出しているだけでなく、認知症の症状で過去と現在を混同しているのだと分かります。
マーガレット目線で描かれるため、認知症の症状でも理解不能の行動を取っているようには見えません。それでも、ところどころで「これは・・・」となるあたりの演出が良かったです。
生い立ちや首相としての嵐のような人生は意外とあっさりと描かれているように感じました。それは物語のメインが晩年のマーガレットを描くことだからだと思います。
マーガレットは夫が死んだことが分からず、幻覚を幻覚だと思っていませんでした。しかし、次第に幻覚であることに気付き、デニスを消そうとします。
そして、たしか8年前から娘に説得され続けていた、デニスの遺品整理を始めます。なぜか深夜に(笑)
遺品を全部袋に詰め込んだところで、デニスの幻覚が家から出て行こうとしますが、靴を履いておらず、マーガレットは思わず呼び止めます。
それでも「心配ない」と言って行ってしまいます。そこで初めてマーガレットが本音を吐露します。
「私はまだひとりぼっちになりたくないの」
そして一筋の涙がこぼれます。デニスは
「君なら大丈夫。これまでもそうだっただろう」
と泣かせる一言。文字で書くと微妙ですけど、映画で観ると感動的なんですよ。
デニスが去ると幻覚も無くなります。でも、いままで家政婦に任せでいたことを自分でやるようになり、ひとりで生きて行く強さを得たことが分かります。
ここまで書いて、ラストをこんなに詳しく書いて良かったのかと不安になっていますが、書いてない部分でも良いシーンが沢山あるので消さないでおきます。
メリル・ストリープの演技は、吹替えで観たのでよくわかりませんでした。でも、晩年のマーガレットと首相時代のマーガレットの動きが全く違うので驚かされます。
この作品でたしかアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。受賞はできませんでしたが。
位 でも、若返らせたり歳を取らせたりするメイクが素晴らしかったです。こういうので、若い頃は若い女優をそのまま使って、歳を取るとその女優にちょっと歳を取らせるメイクをするというのがよくあります。
ところが、これほとんど見た目が変わらないんです。変わるのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー パートⅡ』くらいかも(笑)
『マーガレット・サッチャー』では、メリル・ストリープが最初から歳を取ってるので若返らせることができます。それが、再現できる年齢の幅を広げることを可能にしていると思います。
最後にこの映画を見るときの注意事項です。
観終わったあと、頭の中で「シャールウィーダーンス」と音楽が鳴りやまなくなります。
以上、感想でした。これを読んで少しでも映画に興味を持っていただけたら嬉しいです。
監督:フィリダ・ロイド
主演:メリル・ストリープ
「鉄の女」と呼ばれたイギリス首相マーガレット・サッチャーの半生を描いた映画です。旧作なので、ネタバレありで感想書きます。
晩年、認知症を患ったマーガレットが過去を振り返るという設定で話が進みます。面白いのが、この振り返り方です。
専門家ではないので詳しくは知りませんが、認知症になると、最近の事をすぐに忘れてしまうだけでなく、現在と過去の区別がつかなくなったり幻覚を見たりするそうです。
この映画では、マーガレットが何年も前に他界した夫デニスの幻覚と会話をします。そして、過去を思い出したところで過去のシーンに移ります。
現在に戻ってきてもマーガレットがひとりで踊っていたりするので、ただ思い出しているだけでなく、認知症の症状で過去と現在を混同しているのだと分かります。
マーガレット目線で描かれるため、認知症の症状でも理解不能の行動を取っているようには見えません。それでも、ところどころで「これは・・・」となるあたりの演出が良かったです。
生い立ちや首相としての嵐のような人生は意外とあっさりと描かれているように感じました。それは物語のメインが晩年のマーガレットを描くことだからだと思います。
マーガレットは夫が死んだことが分からず、幻覚を幻覚だと思っていませんでした。しかし、次第に幻覚であることに気付き、デニスを消そうとします。
そして、たしか8年前から娘に説得され続けていた、デニスの遺品整理を始めます。なぜか深夜に(笑)
遺品を全部袋に詰め込んだところで、デニスの幻覚が家から出て行こうとしますが、靴を履いておらず、マーガレットは思わず呼び止めます。
それでも「心配ない」と言って行ってしまいます。そこで初めてマーガレットが本音を吐露します。
「私はまだひとりぼっちになりたくないの」
そして一筋の涙がこぼれます。デニスは
「君なら大丈夫。これまでもそうだっただろう」
と泣かせる一言。文字で書くと微妙ですけど、映画で観ると感動的なんですよ。
デニスが去ると幻覚も無くなります。でも、いままで家政婦に任せでいたことを自分でやるようになり、ひとりで生きて行く強さを得たことが分かります。
ここまで書いて、ラストをこんなに詳しく書いて良かったのかと不安になっていますが、書いてない部分でも良いシーンが沢山あるので消さないでおきます。
メリル・ストリープの演技は、吹替えで観たのでよくわかりませんでした。でも、晩年のマーガレットと首相時代のマーガレットの動きが全く違うので驚かされます。
この作品でたしかアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。受賞はできませんでしたが。
位 でも、若返らせたり歳を取らせたりするメイクが素晴らしかったです。こういうので、若い頃は若い女優をそのまま使って、歳を取るとその女優にちょっと歳を取らせるメイクをするというのがよくあります。
ところが、これほとんど見た目が変わらないんです。変わるのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー パートⅡ』くらいかも(笑)
『マーガレット・サッチャー』では、メリル・ストリープが最初から歳を取ってるので若返らせることができます。それが、再現できる年齢の幅を広げることを可能にしていると思います。
最後にこの映画を見るときの注意事項です。
観終わったあと、頭の中で「シャールウィーダーンス」と音楽が鳴りやまなくなります。
以上、感想でした。これを読んで少しでも映画に興味を持っていただけたら嬉しいです。
2016年4月26日火曜日
ブログを始めました!
はじめまして。わたけんです。
年間200本くらい映画を観ていると友だちに言ったら、やたらと「ブログやってみたら?」と勧められるようになりました。
そしてホイホイと作ってしまいました(笑)
ひたすら映画のレビューを書いていこうと思います。拙い文章になると思いますが、温かい目でご覧いただければ幸いです。
軽く自己紹介をします。
洋画のSF、アクションを中心に、映画館でも家でも鑑賞しています。
家よりも映画館で観たい派なので、スクリーンとプロジェクター、スピーカーを買って自宅にプチ映画館を作りました。
ただしエアコンが無いので、春と秋しか使えません・・・。
好きな映画は『スター・ウォーズ』です。特に『帝国の逆襲』ですね。
『フォースの覚醒』は映画館で20回観ました。泣いて、笑って、寝て・・・良い思い出です。
ブログの名前も『フォースの覚醒』に登場する地名から付けました。
今後ともよろしくお願いします。
年間200本くらい映画を観ていると友だちに言ったら、やたらと「ブログやってみたら?」と勧められるようになりました。
そしてホイホイと作ってしまいました(笑)
ひたすら映画のレビューを書いていこうと思います。拙い文章になると思いますが、温かい目でご覧いただければ幸いです。
軽く自己紹介をします。
洋画のSF、アクションを中心に、映画館でも家でも鑑賞しています。
家よりも映画館で観たい派なので、スクリーンとプロジェクター、スピーカーを買って自宅にプチ映画館を作りました。
ただしエアコンが無いので、春と秋しか使えません・・・。
好きな映画は『スター・ウォーズ』です。特に『帝国の逆襲』ですね。
『フォースの覚醒』は映画館で20回観ました。泣いて、笑って、寝て・・・良い思い出です。
ブログの名前も『フォースの覚醒』に登場する地名から付けました。
今後ともよろしくお願いします。
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